夏到来

一週間のご無沙汰、いかがお過ごしでしたか?

ウィリアム・スペンサーです。

本格的に暑くなってまいりましたね。

先日、私が商人との交渉に港へ出向いた際、港で働く彼らの肌は、すでに小麦色になっておりました。

暑さに負けず、街は活気に溢れ、広場では子供たちが水遊びをしていました。

正に夏真っ盛りですね。

…え?私の格好が暑苦しい?

暑くないのかと問われますと、実は暑いのですが、執事の嗜みとして、この服を脱ぐ訳にはまいりません。

このフロックコートは、私の誇りでもあるのです。

そうそう、街に出向いた際、帰りが遅くなってしまったのですが、夜も更けた深夜、私が部屋で帳簿をつけていると、短いながら、蝉の声を聴きました。

きっと、夜更けに羽化したばかりなのでしょう。

これから自由に飛び回り、歌い回れる喜びを、その声に感じました。

と同時に、いつかお嬢様も、この屋敷から飛び立つ日がくるのかと、少し寂しさも感じました。

それまでにお嬢様を立派なレディに教育して差し上げるのも、私のお役目でございます。

お嬢様がこの日記をお読みになられて、少しでも思いつきをお控えくださるよう願いつつ、明日、この日記帳をお嬢様にお届けにあがりましょう。

カテゴリー: 2011年8月公演:CASTより   パーマリンク

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