先日のボクシング・デー。
エミリーとアンと出掛けて帰った後、まだ陽が落ちていない時間だったので少し趣味の時間に使う事にしましたの。
実は器楽を少し嗜んでいまして…ちゃんと吹けるのはフルートくらいなんですけれど(笑)
その時はちょうどクリスマス直後、エピファニー前って事もあってキャロルを吹いていたのよね。
そしたらいきなり部屋の扉が開いて同僚のメイドが『もう遅い時間だからそのくらいにしたら?』って…
夢中になっていて時間が大分経っていたのに気付かなかったみたい(笑)
因みにこのフルートはディース家にお仕えする事になった年のボクシング・デーにお嬢様が下さったボックスで、私にとって特別なもののひとつなんですよ。
『こんなに高価な物を頂くわけには』と、言ったのですが…その時のお嬢様、何て仰ったと思います?
『いいのよ、ロッテがそのフルートで私を楽しませてくれれば!』って…プレッシャーをかけられてしまったの(笑)
本当、お嬢様には適いませんわ。
さて、夜遅くなる前に日誌をアンに届けないとね。
エミリーは怒られて少しはわかったのかな?
ジョンの日誌を見る限り大丈夫そうだけど…何となくまだ分かっていない気がするのは私だけかしら…