1st Title:イースターの思い出

Sunday 3rd June
こんにちは!キャロルよ。
みんなはイースターって好き?
イースターの思い出といえば…確か私が六歳か七歳の時だったかしら。
イースターの前日「うさぎがイースターエッグを隠すのよ」とお母様から聞いた私はその夜、なぜか巨大なうさぎが出てくる怖い夢を見てイースター当日は泣いて迎えたのよね。
周りの大人達は皆困り果ててたわ。
どこからか大きなうさぎが本当に現れるんじゃないか…ってドキドキしたのを覚えてるわ。
エッグハントをするときにはすっかり忘れて楽しんだのだけど。
今年は別の意味でドキドキしてるわ!

じゃあ、次はクリス。
あなたのイースターの思い出を聞かせてちょうだい?

Monday 4th June
かしこまりました。お嬢様。
イースターといえば、やはりエッグハントですね。
私はこう見えて負けず嫌いな子供でして、ちょっと見つけ難い場所に隠したイースターエッグを私は必ず見つけていたものです。
そして大人になり、立場が探す側から隠す側に変わった時のこと、私が隠したイースターエッグを子供達は殆ど自力では見つけられなかったのです。
……大人気ないと怒られましたね。
昔の話ですよ?
いやぁ、あの頃は私も若かったなぁ(笑)

エミリー、きみのイースターはどんなことしてたの?

Tuesday 5th June
はい!私ですか〜?
私、兄弟多いんです。
なので、両親と兄弟と……近所の子供達と一緒に、すっごく大勢でエッグ・ジャーピングをしてました!
エッグ・ジャーピングって知ってますか?
イギリスでも北部の地域しかしない遊びなのかも?
簡単に説明するとタマゴの投げ合い合戦です!
え?タマゴは固ゆでタマゴですよ!まさか生卵をなんて……恐ろしい!!
最後まで、無傷のタマゴを持っていた人が勝者なのです!
私ははっきり言って、無敵でした!
エッグクイーンとは私のことです!!

はっ!!
一人でたくさん語ってしまいました……えーっと、ジョン!
ジョンのイースターの思い出はなに?

Wednesday 6th June
イースターの思い出ですか?
僕の中のイースターと言えば、やっぱりタマゴとニワトリ!
僕、小さい頃はタマゴが苦手だったんです。
だから、毎年のイースターも、本当は楽しくありませんでした。
でもある年のイースターで、近所のニワトリが逃げちゃいまして、捕まえなくちゃいけなくなりました。
僕は行きたくなかったんですけど、その時、僕の手を引いてくれた男の子がいました。
その子に連れられるまま、あちこち探し回りました。
初めは乗り気じゃなかったんですけど、その子が楽しそうに笑う顔を見てると、何だか僕も冒険しているみたいで、しだいに楽しくなりました。
暗くなる頃には二人とも泥だらけで、ニワトリのことも忘れてました。
お腹もペコペコだった僕に、彼はゆでたまごをくれました。
その時食べたゆでたまごは今までで一番美味しかったです。
毎年イースターがくるたび、彼の笑顔と、あの時食べたタマゴの味を思い出します。

シャーロットさんのイースターの思い出……気になります!
教えてください!!

Thursday 7th June
イースターの思い出話?ふふふ、いいわよ。
皆様、改めましてこんにちは、シャーロット・コンスタブルです。
イースターのお茶会まであと1ヶ月程となりましたね。
私も今からワクワクしています。
イースターと言えばタマゴ……エッグハントですわね。
私、エッグハントには思い出があるのです。
昔、私は孤児院で暮らしていた頃があったの。
その時同じ部屋で生活していた5歳年下の女の子、その子がちょうどイースターの時期が誕生日だったの。
だから、タマゴと一緒にその子に渡す誕生日プレゼントも一緒に隠したの。
孤児院の娘ですもの、用意できた物はそんなにたいした物ではなかったわ。
孤児院のみんなも、もちろん知っている。本人以外は、ね。
だから、彼女だけがきちんとプレゼントを見つけられたわ。
今でも思い出すわ……あのプレゼントを見つけた時の驚き、そしてそこから変わっていく満面の笑顔。
それから、なんだかその顔がまた見たくて、次の年も、その次の年も、懲りずに『プレゼントハント』をしましたわ。『エッグハント』ならぬ、ね。
ふふふ、また思い出してしまいました。
プレゼントって、普通にもらうのも、もちろん嬉しいけれど、サプライズがあるともっと嬉しいですよね。
お嬢様は、今回のお茶会でも、皆様が驚くような事を考えているんじゃないかしら?
本当に楽しみですわね!

アンは子供の頃、どんなイースターを過ごしていたの?

Friday 8th June
私のイースターの思い出は……
あ!皆様こんにちは。
アン・スミスです。
私のイースターの思い出は、本当に小さい頃ですが、街の子ども達と一緒にイースターエッグを作った事です。
作ったと言っても、卵にみんなで色をつけたり絵を書いたりしただけですが…
楽しかったですよ!
私も小さかったですが、みんな楽しくなってきて卵以外にも顔や手にも色を塗ったりして!
あと近くにあった椅子やテーブルにも描き始めた子が居て…さすがに叱られていましたけど(笑)
その後は出来上がった卵を使ってエッグハントもしました。
なかなか見つからなくて、泣いて大人を困らせてしまったことを覚えています。
結構おてんばだったんですよ、私。
最近では昔のようにはしゃぐ事はなくなりましたけど、今度のお茶会はお嬢様のお考えになるイースターですから、きっとそれにも勝るとっても楽しい催しになるのだと思います!
私は今からとっても楽しみです♪
皆様も是非、ご期待くださいね。
では、今日はクックにお使いを頼まれているので、この辺りで失礼致します……

あ!そうでした。
最後になりましたが、スペンサーさんのイースターの思い出、教えてください!

Saturday 9th June
イースターか……
教会によって呼び名が違うのは知っているな?
東方正教会では『パスハ』と呼ぶ。
私は『パスハ』のほうが馴染みがあるな。
パスハという代表的な菓子がある。
チーズケーキに似た菓子だ。
見た目は白く、ハリストス(キリスト)の純潔、神の子羊、復活の喜びを象徴しているのだとか。
今は普通に食せるが、子供の頃は、パスハが苦手だった。
真っ白の色彩、ピラミッド型、そして、味も……こう思うこと自体が、神への冒涜だと思ったことさえあるな。
神とは生活の中に、いつでもいる近くて遠い存在だ。
パスハの時期になると、より一層、神の存在を考える。
敬虔なクリスチャンではないのだが。
神は戒めであり、救いでもある。

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