バックストーリー

クリスマスまで後二週間。
クリスマスにロンドンの屋敷に帰れば、12月25日のクリスマス、1月1日のニューイヤー……
そして、きっと1月6日のエピファニーまで拘束される。
その間、何度、くだらない茶会だ、夜会だかに駆り出されるのか……。
—考えただけで、ゾッとする。
とは言っても、このまま保留にしていても、恐らく埒は明かない。
キャロラインとて父親の性格は知っている。
「帰りません」で許してくれるような父親ではない。
どんな手を使っても、ロンドンの屋敷に連れ戻される可能性は非常に高い。
そう、どんな手段だって使う、から。

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