それを考えると、自分に仕えているサーヴァント達のことを少し気の毒に思った。 キャロラインが折れなければ、サーヴァントを使って脅してくる可能性も無きにしも非ずだ。 「分かったわ」 暫く逡巡し、カレンダーを見上げたまま、キャロラインは心底嫌そうに呟いた。 「お帰りになられますか?」 のろのろとウィリアムに視線を移しつつ、キャロラインは押し殺した声で答える。 「帰るわよ。……12月23日に」
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