バックストーリー

「…………かしこまりました」
クリスマス直前……いや、もう前日と数えられる日に帰るとはキャロラインらしいと思った。
—伯爵閣下はもっと前に戻られることを期待しているだろうが、帰ることを了承しただけでも良しとしてもらおう……。
内心、ため息をつくウィリアムをよそに、キャロラインは手元にあった紙に何やら書き始めた。
ところどころ悩み、頷き、そして書き終えた紙をウィリアムに渡す。
「はい。これ、手配しておいてちょうだい」
「何ですか?」
「見れば分かるわよ」

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